石橋はブッ叩いて渡る@YMSイギリス

YMS2016当選後、EU圏の旦那と2018年8月に結婚し、一時帰国せずEEA Family VISAを取得。
YMS、国際結婚、現地情報について書いていきます。

イギリスで1からネイルの資格を取ってみる③


第2週目
3日目
この日は基本的な施術の流れの座学の後、配られたコンサルテーションの用紙をもとに技術を学びました。


座学
‐Basic Manicureの施術の仕方
‐Additional Treatmentの仕方
 ・Warm oil treatment
 ・Parafin wax
 ・Exfoliating scrub
 ・Hand Mask 

それぞれのトリートメントの効能などの説明、どれも15分~20分くらいでやるようにと。


技術
座学が終わると技術に移行しました。
ワークデスクの作り方、タオルの配置、トロリーに置くものなども指導されます。
全員がワークデスクの準備が出来たら、先生が一人の生徒を使って流れの説明と施術を見せます。
そのあと、それぞれのパートナーに交代で施術します。
↓が本日のコンサルテーションでここに書いてあるトリートメントを施術する

手順
‐甘皮除去
 ・は手全体を目視し、掌の間などもちゃんと見て傷がないかなどを判断
 ・問題なければ、パートナーと自分の手にDisinfecion Sprayをかけて除菌
 ・フリーエッジをネイルファイルを使って整える₍この時にどんな形がいいか確認₎
 ・右手のファイルが終わったらオイルを垂らして、少し暖かめのネイルボウルに手を入れて甘皮を柔らかくする
 ・左手のファイルが終わったら、漬けている右手を出して、今度は左手を付ける
 ・つけ終わった右手にキューティクルリムーバーを塗り、角質、甘皮除去
 ・右手が終わったら左手も同様に角質、甘皮除去
日本では割と甘皮キューティクルの周りだけを処理しているイメージですが、ここではサイドウォールに溜まっている角質もガツガツ除去する感じでした。
その際は、Cuccioのキューティクルリムーバーを使って除去していきますが、え?こんなに角質取れるの?ってくらい取れますが、こんなに取って逆に平気?という気持ちにもなりました(笑)
ただ、この角質がちゃんと取れるとマニキュアの塗りがよくなるので、出来る限り取る感じですが、擦るというよりは撫でるという感じで取れる角質を取ります。ここで、擦るように取るとネイルプレートに傷をつけてしまうので気を付けてとのこと。
あと、日本みたいにがっつり甘皮を取る感じではなく、プッシャーで押したあとに、ささくれみたいになった部分だけを取る。理由としては甘皮を取りすぎてしまうと甘皮がむき出しになって₍傷口が開いてるみたいな₎、菌がキューティクル内で繁殖して病気になる可能性があるかららしいです。


‐掌、腕の角質除去 Exfoliator
コンサルフォームに書いてあるExfoliator角質除去をします。この角質除去はあくまでも掌と肘までの腕の角質除去。角質除去をしたあとに、ハンドマスクや保湿をするとより一層保湿が浸透して肌が柔らかくなる。
角質除去はスクラブを使って軽くマッサージをしながら2-3分で終わるようにし、洗い流して終了。擦りつけすぎると皮膚に傷が出来てしまうため軽く、短くがベスト
ちなみに、私は皮膚が弱く、パートナーにやってもらったあとに若干蚯蚓腫れみたいになりました(; ・`д・´)


‐Hand Mask後保湿クリームを塗る
専用のMaskを塗り、ラップで包んだあとミトンに入れて15分ほど放置。
この待っている間に、もう使わないネイルファイルやプッシャー、ニッパーからパートナーの角質、皮膚を洗剤、ブラシを使って取り除き、Desinfection sprayをかけて除菌してトロリーに戻します。
15分経ったら、マスクによっては洗い流しが必要なものは洗い流し、必要ないものはそのまま保湿クリームをマッサージをしながら塗ります。


‐赤ネイルを施術
すべてのトリートメントが終わったら赤ネイルを塗ります。
ベースコート→赤ネイル2回→トップコート→少したってからオイルを垂らす
これでマニキュアの工程が終わります。


先生はそれぞれのチームの進み具合を歩き回って確認し、不十分なところでは席を変わって実際に施術の仕方を見せるようにしながら見ていました。
ちなみに、上のように分けた工程ごとに一度ストップして先生にちゃんと出来ているか確認してもらいます。
ただ、頻繁に見てくれるわけではなく、他の生徒のところで長くなってしまうと自分の工程があっているのかな?と不安になりながら施術をしているときもありました。


ちなみに、Cuccioのネイルは速乾性で塗っている最中から乾いていくので、とても塗りづらいなーといった印象。
ただ、これは慣れの問題なので早く塗ることが出来るようになれば、速乾性なのでお客様を早くルーティン出来て、慣れている人にはとてもいい商品なんだろうなと思いました。
早く、乾く前に綺麗に塗れるように練習しなければ。。。。


4日目
この日は着いたら順次ワークデスクの準備をして、すぐに施術が出来るようにして、昨日とは違うトリートメントを施したのち、フレンチネイルを塗ります。
この日も全員がワークデスクの準備が出来たら、先生が一人の生徒を使って流れの説明と施術を見せます。
↓が本日のコンサルテーションでここに書いてあるトリートメントを施術する

手順
‐甘皮除去
‐掌、腕の角質除去 Exfoliator
‐Parafin Wax後保湿クリームを塗る

これだけが昨日とは違うトリートメント内容
Parafin waxはロウで掌から手首までを覆ってビニール袋もしくはラップで包んだのち、ミトンに入れて15分放置してから、ワックスを取って保湿クリームを塗りながらマッサージをします。
ビニールの方が取るときに便利。
Waxを塗るときは液体になっているので、メイクブラシなどを使って塗っていきます。
中温もしくは高温で溶かしているので、塗るときにちょっとだけまず塗って、熱さが大丈夫か確認します。
Parafin waxは下記のような機械で一度溶かしてから使います。

この機械に入っているのをふた玉分ほど、別の容器に入れて使います。
パラフィンワックスは下の画像みたいなの。色付きや匂いつきなどもあるけど、白い物の方が純度が高くていいそうです。

すべてのトリートメントの中でパラフィンワックスが一番気持ちがよくて、自分用に欲しいなって思うほどでした!


‐フレンチネイルを施術
フレンチの塗り方
 ・先端に白ネイルをチョンチョンチョンと塗っていくのを2回繰りかえす
 ・アセトン耐性のある筆を使い、アセトンを染み込ませた筆でフレンチ部分を整える
 ・次に一度ベースコートを塗る
 ・次にピンクをベースコートと混ぜてうっすーいピンクネイルを作り、塗る
 ・最後にトップコートを塗る
この塗り方を知ったときにフレンチってこういう風に塗るんだ!って初めてやり方を知りました。
今までは、ベース塗ったあとに綺麗にフレンチが書けるように細筆などを使いながらビクビクしながらやっていてけど、これだととても綺麗で楽にフレンチが出来てなるほど!ってなりました。
ちなみに、トップコートでカラーコートを混ぜてはいけないそうです!使われている材料が違うので、カラーコートの色を薄めたい場合はベースコートでするように。
これも知らなかったことです!
全然気にせず、クリアならいいかなと思って今までは使っていたので、こういう発見があるので、コースを受けてよかったなと思いました。

イギリスで1からネイルの資格を取ってみる②


イギリスは2度目のロックダウンに入りましたね。


第一週目のネイルコース。
1日目
この日は全員お初ということでまずは隣同士になった人と自己紹介をして、隣になった人が自動的にパートナーになるといった感じ。
そのあとは、全員に自分のパートナーの自己紹介をしました。


この日の授業は爪の構造を知ること。
どの部分で爪が作られているのか、どんな働きをしていてなんという名称か。などを学びました。
実際に爪の絵をA4の紙に描いてそれぞれを記入する感じ。
後半はそれぞれのチームで前に出て一通りの爪の構造を先生に成り代わって全員に発表する。先生はちゃんと説明できて理解が出来ているのかを確認している感じでした。
爪の構造の内容だけでも何回も前に行って記入したりするので、この日だけで大分覚えられました。


授業の最後は、ネイル、ネイルアクセサリー₍ニッパー、ファイル、プッシャーなど₎が配られパートナーに赤ネイルをして、それを先生が見て各々の技術を見て終わりました。
ちなみに、ネイルブランドはCuccio!何個か持っていて割と好きなブランドなので私は喜んでいたのですが、こんなブランド知らない!って言ってる人もいた。


配られたネイルセット すべてCuccio

-ネイル 赤、乳白色、薄ピンク、トップコート、ベースコート
-ネイルファイル 240/240グリット 3つ
‐フットネイルファイル 1つ
‐オレンジスティック 20本
‐プッシャー₍ジョウトーって言ってたな₎
‐ネイルニッパー(切れ味悪すぎて自分の使ってるw₎
‐キューティクルオイル
‐キューティクルリムーバー
‐ネイルソークディッシュ
‐バッファー 2種類


2日目
昨日の爪の構造の復習。先生がボードに描いた爪の絵に前に出て構造の名称を書いて、説明をするのを一通りする。
この日はHealth and safetyについて学びました。


‐除菌も3つの段階
Sterilisation 100%, Disinfecion 99.9%, Sanitisation 新しい菌を発生させないようにする
これらをどの場面に使うのかなど。


‐COSHH₍Controlling Substances Hazardous to Health)
それぞれの物質に名前を書いて施錠できるところにしまうなど、有害物質の取り扱い管理について


‐Contra-Indication 
禁忌、手などに傷があり施術をしていけないなど


‐Contra action
施術後にアレルギー反応や、爪に異変などの症状について


‐Restrictive treatment
その人の手の状態などによって施術できること出来ないことなどの判断や施術方法の変え方


- Over exposure
製造表記に沿わずに利用したりなどして引き起こされたりするなど


‐Consultation
コンサルテーションの作り方やその重要性について


この日は技術的なことはせず、Hralth and safetyについてだけでした。


この日に次の月曜に【Infection Prevention (COVID - 19) for the Beauty Therapy and Nail Services Test】の試験を受けなればいけないことを聞きました。
この試験は今年の9月以降からビューティー関係のコースに通う人は取るのが必須になったそうです。多分、サロンとかでも一人は取ってないといけないはず。
この試験に関するマニュアルと試験に出されるであろう内容のAssessmentがメールで配られました。
63問あって中々大変でしたが、強制的なAssessmentではなく、試験に備えてやりたければやってくださいといった感じだったので、特に提出などはなし。


実際の試験は24問を30分以内に回答すること。
試験は試験場などではなく、授業後の夜に家でインターネットを利用しての試験。英語がわからなくても最悪翻訳やAssessmentを見たりしながらできます。
ちなみに、Zoomでクラス全員が繋がっていて、監督者がそれぞれの進行状況などを確認して、終わった人からZoomを切って終了といった流れ。
試験はAssessmentと全く同じ内容というわけではなく、それに関連した内容がほとんどだったので、Assessmentはやっておいてよかったなと思いました。
ただ、基本的にはウイルスの関しての話というよりはサロンで働いているときにする基本的なHealth and safetyって感じの内容がほとんどでした。なので、ノー勉でもある程度はできちゃうのではないかなと言った内容。


実際は24問中難問まで間違えても平気なのかとかはわかりませんでしたが、たぶん3問くらいかな?正直不安な内容が3つほどあったので大丈夫か不安でしたが無事合格でした!
落ちた人は次の日に先生から直接再試を言われたそうですが、12人中2人は試験落ちてしまったみたいで、試験後それだけがWhats upのチャットグループで流れて誰だ誰だ?!みたいに騒動になってて面倒なこと知らせないでよと・・・
試験を時間終了まで受けている人がいて、最後に監督者が何名落ちたかというの言ったらしく、その人が親切にWhats upで流してしまったのがことの始まり。


そのあとその人たちが受かったのかどうかはわかりませんが、私たちはこの試験を受かったおかげでロックダウン後もスクールを開講できることになったみたいです。
ロックダウン後も学校はオープンできることになっていましたが、ビューティー系はどうしても人との距離が近くなることから、この試験を合格したHealth and safetyの知識があるコースの人たちだけは引き続き開講できるそうです。


この2日間は技術よりも座学多かったです!
英語に関してはそこまでも問題なく理解できる感じでした(*´ω`*)

イギリスで1からネイルの資格を取ってみる①


暇を持てあまし、今週から週2回₍月、火₎で10週間 10-17時みっちりのVTCT認可のネイル資格を取ることにしました!
Ray Cochrane Beauty School

どんな感じのプロセスなのかを書いていければいいなと思います。
イギリスでもネイルは大きなマーケティングなので、需要も多いです!


◆きっかけ

このコロナ期間で就職活動もあまりうまく行っておらず、4月中旬くらいから暇を持て余していたので去年買ってお蔵入りになっていたジェルネイルを始めたのがきっかけ。


この国で日本人にやってもらうと中々に高いのもあって、自分で軽いデザインが出来たらいいなくらいの感覚から始めました。


また、手に職というのも持っていなかったので、何かあればいいなと思ったのもきっかけ。


ちなみに、買ったのは下記のブランド。

Amazonで£70くらいのKit

◆実際にどれくらいのスキルになってから資格を取ろうと思ったのか

写真を参考にしてもらえればと思いますが、自分の手にはシェルの形のものや絵などでなければ割と出来るかなという状態。
キャラネイルなどを自分の手にするのは右は出来ても左は到底無理。
基礎ケアなどは、Youtubeを見ながら学んだだけなので、解剖学などの知識はなくただやっているだけというような状態。
自分の手

ネイルチップ
半年間近くネイルチップで練習していると割といろんなデザインが出来るようになったなと言う感じがありました。


友達の手

ネイルが上達してくると楽しくなってきて、ネイリストいいな♪と思うようになり、友達の手でネイルをするようになったのですが、やはり人の手は勝手が違ってこれもまた難しい。。。
でも、すごくやったあとに充実感があり、ネイリスト素敵~と思うようになりました。


ネイリストからしたら全然下手糞だわと思われるかもしれないですが、ネイルチップ上にはそこそこできるようになったかなと思ったのも資格を取ろうと思ったきっかけの一つ。


◆学校の決め手

学校を選んだ基準


・ロンドン中心部に近い
・NVQが取れるところ
・レビューがいいところ


Googleで調べたときに何件か出てきたのですが、ここの学校が一番レビューが多く評価も高かったのが正直な決め手。
色んな所があるけれど、正直どこも似たり寄ったりが多い、金額的にも。
でも、私のところはちょっと高いかも総額£2,200くらい。Kit込みで。
私のところは、Level 2,3が一緒に取れるコースだったので、高いですが、一つのレベルでもだいたい£1,000しないくらいで、Levelがあがると高くなります。
2つのLevelが同時に取れて一石二鳥だなと思ったのも一つ。
ちなみに、NVQではなくVTCT認可の学校にしました。
この学校は週1の土曜日、日曜日コース19weeks週2₍月、火₎10weeksコースがあります。


◆NVQとVTCTの違い

私もすべてのすべてを把握しているわけではないので簡単に。


NVQ=イギリスで認可されている国家資格


VTCT=主にヨーロッパにて認可されている国際資格。認定国は100か国以上。


違いは、イギリス国内だけか国際的な資格かというところが大きいです。


セラピストを募集しているところはだいたい NVQ Level2以上の資格を持っていると好まれる傾向があるみたいですが、VTCTはCity&Guildでも認められている公的資格で、イギリスでは主流。


この資格があれば色んな国でネイリストをしたいときに、これだけの技術・知識があることを示すことが出来ます。



割と短期間で取れる資格なので、ワーホリで来ている人でも、週1コースなどでも取れるので手軽でいいかと思います。
日本では日本のネイル資格しか持っておらず、他の国にもワーホリに行こうと思っている人などもローカルで働く際に持っていると有利かと。
ただし、先生は英国人で語学学校の先生のように外国人に合わせた話し方などはしなく、通常のスピードで話すので、最低でもUpper intermediateで聞き取りが得意でないと厳しいかなと思います。
クラスは半分がイギリス人で、他はヨーロピアンと言った感じですがみんな在英10年くらいとか普通に英語が話せる人がほとんどです。
まあ、最悪技術が多いので、周りが何をやっているのか把握しながらやるような感じでも大丈夫かも?実際にそんな感じ人もいるし、周りも助けてくれる。
お勉強の方は家でしっかり復習をすればいいのかなとは思います。
あと、印象としてはそこそこちゃんとしたお金も払うし、資格を取りたいと思ってくる人たちなので、遅刻者や変な人がおらず₍初日12人中2人が遅れたけど、次の日はみんな展示には来てた₎、みんな真面目に授業を聞いていて₍まあ、論争は起きるが₎、とても人の質の良さを感じました。₍人の質とか上から目線すぎるよな。。。でも、語彙力がないのだ₎
年齢も19-40歳くらいまでなので、ワーホリだったら全然中間層で若い子ばっかりじゃ。。。って気にもならなくていいと思います。


正直私もニートを10か月もしているので、英語力大丈夫かなと思うところがあり、踏ん切りが中々つかなかったですが、とりあえずやってみよう!という意気込みで始めました。
ずっとオフィス仕事をしていて、たぶん世の中がこんな状況でなかったら選ばなかった選択肢にチャレンジできるのは私の中で凄く大きなことだなと思っています。
どう転ぶかはわからないけど、やってみたいことを始めてみたので、忘備録として綴っていければと。